ひとり
あたたかい友達がいっぱいいても
作品を作るときは
いつもひとりぼっち
だれも助けてはくれない
孤独の底に
てさぐりに
つかんだ言葉を
ぴちぴちはねる
新鮮な言葉を
じいっと手でかこって
ノートにうつす
そこから
私の詩ははじまって
玉のような
ひとりぽっちを
生きてきた
人はみな、それぞれに自分の花をもっていて、木が花を咲かせるように、一生という木に、瞬間しゅんかんの花を咲かせるのです。その花が貧しかろうと、豊かだろうと、それはそれぞれの才能に磨きをかける努力の結果が現れてくるに過ぎない。とはいえ努力したからといって、いい花を咲かせることができるというのでもなく、ただ、ひとりひとりの味の強弱が現れたものである。 ここに収められた作品は、そんな思いの中に書きつづりました作品で、自分の詩の結果を問いなおす意味で発表いたしました。
全40篇で、2003年に出版された第19詩集です。 現在、電子書籍としてでじたる書房より入手可能です。ここでも随時ご紹介していきますので、お楽しみに。
2003年5月1日、編集工房ノア発行。絶版。装画・岡 芙三子・・・抽象画の画家 2008年10月7日、でじたる書房発行。